活動報告:LGBTQ研修の実施(株式会社 大丸松坂屋百貨店)

2024年1月22日、コレクティブ・コネクトは株式会社 大丸松坂屋百貨店が社内向けに実施されていらっしゃるサステナビリティ勉強会に(僭越ながら)講師として参加させていただきました。

この勉強会はサステナビリティに関連するテーマを選定し、就業時間外に実施されています。

あくまでも自主的な任意勉強会ということですが、なんと毎回80名程度(!)の方が参加されるということでした。

時間外にも関わらず、これだけサステナビリティに関する熱意を持った方々が自主的に集まられるということに感銘を受けました。事業会社のサステナビリティ推進担当の方の大半が、いかに社内でサステナビリティ関連テーマに興味を持ってもらうかということに日々頭を悩まされていることと思いますが、大丸松坂屋さんは従業員向けのイントラネットやSNSで取り組みを発信したり、このような勉強会を通じて、少しでも関心を持ってもらうよう取り組んでいらっしゃます。

テーマ選定に当たっては参加者からの要望も参考にされていらっしゃるということで、今回は参加者の関心も高い「LGBTQ」についてお話させていただくことになりました。

・勉強会の目的

お話させていただくにあたり、私たちは「LGBTQ」に関する知識をお伝えするのではなく、当事者の存在をより身近に感じていただくべきだと考えました。
そこで、大学時代セクシャルマイノリティサークルをご自身で創設され、現在もインターカレッジサークル「SMUA」やNPOで当事者目線の意見を世の中に広める活動をされているたきさんに、「LGBTQ」に関する疑問に答えていただく形式で進行させていただくことにしました。
タイトルの「もっと知りたい! 当事者とともに考えるLGBTQ勉強会」は大丸松坂屋百貨店ご担当者に考えていただきました!

・「LGBTQ」に関する素朴な疑問に答えていく

実施にあたり、参加者のみなさんに対し事前にアンケートを実施していただきました。

我々が過去実施した際にいただいた質問とあわせ、以下のような内容についてお話させていただきました。

-自分の周りには当事者がいないので実感がわきません。どうすれば実感することができますか?

-自分は当事者じゃないけど、当事者の方のために何かできることはないか?

-同僚/部下にカミングアウトされた場合、どうすべきですか?

-職場や店頭のお客さんでLGBTQの方に嫌悪感を表す人がいた場合、どう対応するのが良いですか?

-商業施設に対してのアドバイス(お手洗い・試着室・従業員用更衣室含む施設面)があれば教えてほしい

  ……などなど、業種関係なくだれもが職場で感じる素朴な疑問や、お客様と直接接する機会の多い百貨店というお仕事ならではの疑問について、当事者であるたきさんの意見をいただきつつ意見交換をさせていただきました。

 当日はチャットでリアクションなどもいただき、活発な議論を行うことができたのではないかと思います。この熱量は自主的に参加されていらっしゃる従業員の方お一人お一人の熱意が作り上げたものだと、あらためて感じました。

・サステナビリティへの取り組み

 大丸松坂屋が所属されているJ.フロント リテイリンググループでは、同性パートナーシップ制度や性別移行支援休暇などの制度で、多様な人財の活躍を推進されています。
https://www.j-front-retailing.com/_data/news/20210322jinzai.pdf

また、環境保全の取り組みや、次世代へのSDGs啓発イベント、フードバンクと連携した寄付活動など、地域に根差したサステナビリティ活動に力を入れていらっしゃいます。

https://www.daimaru-matsuzakaya.com/sustainability/effort.html

 わたしたちコレクティブ・コネクトとしても、大丸松坂屋(J.フロント リテイリンググループ)のようなサステナビリティ先進企業と次世代の共創を促進し、よりよい未来を作り上げていく活動に貢献していきたいと考えています。

 社内セミナーなど、連携させていただける企業さま、参加いただける学生団体のみなさまを随時募集しておりますので、ぜひお気軽にお声掛けください!

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