COLLECTIVE CONNECT 活動報告002:多様性を考えるセッション

 こんにちは!コミュニケーション担当のKuwakuです。ようやく暖かくなり、花粉も飛び始め「春」らしくなってきましたね!しかし、世界情勢の先行きは不透明です。新型コロナの感染拡大は収束しておらず、ウクライナ侵攻も先行きが見えません。ただ、この出来事はエネルギー安全保障の課題を浮き彫りにし、脱炭素の流れに逆行する可能性がある一方で、将来的にはESGの機運を高める方向に働き、特にS(社会)の感度が高まる可能性があるのではないでしょうか。なにより、一刻も早く、平和が訪れることを願うばかりです。

さて、3月10日、COLLECTIVECONNECTは、第2回目のワークショップをオンラインで開催しました。

多様性を考えるセッション」と題して、「多様性とマーケティング」をテーマに、東京レインボープライドトップスポンサーであるチェリオグループ(以下、チェリオ)のマーケティング担当をお迎えし、企業とZ世代の対話形式セッションを実施しました!

今回はオンラインということもあり、全国からSOGIやジェンダー、フェミニズム等をテーマに積極的な活動をされている、福島大学にじいろサークル、大阪府立大学フダイバーシティプロジェクト、金沢大学Wanna Be ME、COLLECTIVECONNECTのメンバー計11名に参加いただくことができました!その活動を報告させていただきます。

<アイスブレイク>

まずは、アイスブレイクということで、「SOGI」「フェミニズム」「ダイバーシティ」という言葉を知っているか?という投げかけを行いました。「多様性」について考えるセッションに参加される学生の皆さんは、やはり、ほぼ全員が知っているという回答でした。

<活動紹介>

続いて、参加企業と学生(団体)の活動紹介を行いました。まずは、企業のチェリオからスタート。同社のマーケティング担当から、会社の歴史や商品作りにかける想い、CMを打たない理由などを伺いました。

その中で印象深いのは…超生命体飲料という商品の説明。皆さん、この強烈な名称の商品をご存じでしょうか?これは「ライフガード」というロングセラーの炭酸飲料なのです。なかなか激しい色の飲料ですが、合成着色料は使用せず、すべて自然由来の素材とのこと。ぜひ、商品を見かけたら飲んでみてください!

その他にも、同社がCMを打たずに、サンプリングをメインにマーケティング活動をしていることや他社との協働について紹介いただきました。

続いて、各学生団体の皆さんからの活動紹介です:

  1. 福島大学にじいろサークル:2019年から福島大学で活動しており、インカレサークルとして誰でも(社会人も)参加OKのサークル。性にとらわれず、過ごしやすい場所を作ることを目的に「性」に関連する交流会や勉強会(時事ネタ、本の紹介など)、啓発活動(福島市とコラボして展示会開催)を行っている。現在は、非当事者やアライなど様々なメンバー18人で活動中。
  • 大阪府立大学フダイバーシティプロジェクト:「性は十人十色」というメッセージを軸に発信し、性の多様性を自分事として捉えてもらうことをめざして活動。大学側とも運営して、学内のダイバーシティ推進を実行したり、レインボーフラッグを企画したりと、啓発活動を中心に活動することが多い。
  • 金沢大学WannaBeME:2020年に発足し、現在は5人で「フェミニズムを身近に感じてもらうこと」を目的に活動。InstagramやTwitter、noteで時事ネタから専門的なフェミニズムに関する情報まで幅広い情報を発信中。5人と少数ながら毎週、情報を更新するなどとてもアクティブに活動しており、「だれもが私らしくあるために、フェミニズムをより身近に」となることをめざしている。

<企業×学生のディスカッション>

ここからはチェリオと参加学生のディスカッションが行われました。

まずは、パーパスについて。最初にチェリオのロゴにある「CHANGE WITHチェリオ」に込められた思いを紹介してもらいました。このスローガンには、「一人ひとりが個性を発揮して輝ける社会の実現をめざす」「社内だけでなく、社外(社会)を変革することをめざす」という想いが込められており、これを実現するための社内の様々なダイバーシティに関する取り組みを紹介してもらいました。

例えば「性別による差別禁止の明文化」「京都本社に誰でもトイレを設置」「性別に関わらず家族手当が受けられる規則の拡充」などです。こうした取り組みを続けたことで、多様な価値観を持つ社員が集まるようになり、従業員が380人から600人に!離職率は5%と低い企業文化となったようです。

続いて、参加している学生にも「どのような世界・未来をつくりたいか?」というパーパスを問うような質問を投げかけました。すると、「LGBTQという言葉を使わない世界を作りたい」「LGBTQという概念が当たり前である世界を実現させたい。特別扱いもされない世界。」「フェミニズムが社会に広く理解されており、生きづらさを感じない世界にしたい」。「性を他人事ではなく、自分事に捉えることが当たり前である世界を作りたい」と熱い想いを語ってくれました。また、「チェリオのように多様性に配慮した具体的な取り組みを行い、情報を発信している会社に就職したい」とのコメントもあり、企業は活動するだけでなく、しっかりと情報発信もしていかなくてはならないと感じました。

次に、マーケティング活動について。チェリオがマーケティング活動の一環として、各地のプライドイベントに参加していることを紹介してもらいました。2019年の東京レインボープライドにはなんと80名の社員も参加したようです!(驚)

東京レインボープライド2019に参加したチェリオの社員とその家族や友人
東京レインボープライド2019に参加したチェリオの社員とその家族や友人

ちなみに、なぜ、チェリオがレインボープライドに参加するようになったのか?それは社長の友人が東京レインボープライドの共同代表だったことがきっかけです。開催当初、東京レインボープライドのスポンサーはほとんどが外資系企業でしたが、「国内のイベントだからこそ、日本の企業が応援しないと!」という想いから参加が始まりました。(これも個人の熱い想いがキッカケで実現したことですね)

また、同社は、レインボープライドに参加するだけではなく、「レインボー」に由来する商品を次々と開発。その一つの、レインボーウォーターは「一人ひとりの個性を最大限発揮しながら輝ける社会を」という想いが込められたメッセージ性のある飲料として発売しています。「あなたは素晴らしい」という花言葉をもつヒマワリをデザインに使うなど、参加をきっかけに、商品開発からマーケティング活動を一貫して取り組んだ好事例の一つではないでしょうか。こうした活動を聞いた学生から、「一貫した様々な活動が行われてすごい」というコメントがありました。

レインボーウォーター

その他にも、チェリオらしい活動として、「のんでCHANGE!」という取り組みも紹介されました。「のんでCHANGE!」応援型自動販売機は自動販売機の売り上げの一部が国内のプライド関連の活動の応援に当てられるプロジェクトです。自社の自動販売機を有するチェリオだからできた、らしさのあるマーケティング活動ですね。

 <QA:フリーディスカッション>最後には、ざっくばらんに意見交換を行うことができました。

学生から「レインボープライドに参加、または運営を関わることができるのか?」と聞かれると、「会場でのサンプリングへの協力」、「企業ブースのコンテンツを考えることに関わってほしいと」いった具体的な協働につながる意見交換ができました。また、企業の取り組みを聞いた学生からは「性別に関わらず職種などを選べることは重要性だと思う」「男性ばかりのところに女性が参加することで、今まで見えなかった点が見えるようになると思う」というコメントもありました。

今回のオンラインセッションに対して、参加いただいた方からは「とても役に立った」「役に立った」と評価をいただけ、下記のようなコメントをもらうことができました:

  • 「企業に学生からお願いやコンタクトをすることにはハードルが高い。しかし、こうした場で話を聞いて、企業を少し身近に感じた。コロナが落ち着いてイベントができるようになれば、何かしらの協働をしたい。」
  • 「こうしたオンラインイベントでつながれることで、これまで以上に多くの人にアプローチできる/繋がれるのがありがたい。」
  • 「企業が積極的にアプローチしてきてくれると、これまで以上に多くの人と繋がる機会ができる。これがありがたい。」

次回3月17日には、続編ということで、「多様性と働き方」をテーマとして、これからの働き方についてZ世代とディスカッションします。ご興味ある方はぜひ、ご参加お待ちしています!どなたでも参加いただけますので、観覧ご希望の方はフォームよりお申し込みください!

Instagram,Twitterからも、お気軽にお問い合わせいただけます!お待ちしております。

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